『平成』と銘打っていますが、今回は2000年問題(平成11年~12年)について。
当時のシステムは1900年代の下二けたを使っており、それによって発生する可能性のあったものです。
「1985年11月12日生まれ」であれば「85/11/12」であり、2000年になった瞬間「00/11/12」=「1900/11/12」となり本来15歳であるものが-85歳であるとシステム上誤認されるトラブル
問題が発生する数年前から各事業者が準備を進めていたことから、大きなトラブルもなく、乗り切りましたが、わずかなトラブルは発生したようです。
目次
なぜ2000年問題が起きる可能性があったのか?
今とは違い、そもそもYY/MM/DDに短縮するのは、昔のプログラマーであれば当たり前の技法(今ほど容量がない時代だったことから)であり、それに対しては「未来のプログラマーが解決してくれるだろう」と昔から思われていた節があるようです。
結果的に、1990年代後半のプログラマーたちが改修作業をして乗り切ったものでもあることですし、問題が起きなかったから騒ぎすぎたというのではなく「官民一体となって可能性に対して立ち向かったと評価すべき事案であると思います。」
万が一起きる可能性があったもの
結果として大きなトラブルはありませんでしたが、もし仮に対処していなかった場合起きる可能性があったことについて羅列してみます。
口座からお金が消える
ミサイル発射・防衛装置の誤作動
停電・断水などのインフラ設備の停止
交通機関の停止
などが考えられます。
2000年問題の教訓は生かされるべき
2000年問題は、当時からすれば「差し迫った危難に官民及び国際社会が連携して対応した」最たる例だと思います。
にほんでは南海トラフ地震の可能性など今後抱えている問題については多数ありますし、同じような考え方で事前準備をしていくべきではないかと思います。
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